コンプライアンスと人材育成

コンプライアンス重視は当然のことながら、パワーハラスメントとの関係で、現場の人材育成に支障が生じている例がある。
ある有名大手企業で実際にあった例である。

パワハラは部下がどう感じるかによる面もあり、その人の成長を思って教育上’叱る’(’怒る’ではない)のを前提に、意思疎通がうまく行わないと、良かれと思ったことでも上司の人事評価にネガティブに反映されることがある。

ネガティブ評価は誰しも嫌いので、自己防衛策として’叱る’ことを止める現場行動が当該企業では行きわたったとされる。
他の企業でもありうることかもしれない。本来伸びるはずの芽を摘むことにもなりかねないわけであり、コンプライアンスと人材育成が両立する根本的なソリューションが求められる。