金融業界は少し前までは採用に困らない業界、若手退職の少ない業界でした。
ところが、いま人材に揺らぎが生じています。
金融機関によっては、学生の就職活動で人気が低下し、採用枠に足りないような推移をたどっている金融機関もあります。 また若手社員の退職も増えているそうです。
なぜこうなったのでしょうか? 一言でいえば将来に対する不安です。
AI(人工知能)により業務が置き換えられる可能性、店舗統廃合及び人員削減、低金利下での運用難等 ニュースに取り上げられるのはネガティブな情報が増えました。
金融庁の指導もあって、企業との関係にも変化がみられます。 事業性を評価して融資し、その後も様々サポートの体制を取ろうとする姿勢です。
しかし、人材が揺らぎ、現場力が落ちているので、コンサルティングで企業を支えるというのが 心もとない方向でもあります。問題・課題の抽出、解決策の提示ができるコンサル能力の高い人は コンサル会社に転職してしまう可能性があります。
企業の側も金融機関におんぶにだっこではなく、ますます自力成長の方向にいかないといけません。